住宅ローンと仲介営業マンとの闘い
不動産を購入するにあたって、お客様と切っても切れないセットのような存在が銀行住宅ローンです。
稀に現金で購入するお客様はいらっしゃいますが、ほとんどの方は住宅ローンを使うのではないでしょうか?それはお客様と同様に営業マンにとっても切っても切れない縁なんです。いくら物件を気に入って頂いても、住宅ローンが通らないと購入できないので、営業マンはお客様がある程度不動産購入に前向きになってくれば、まず住宅ローンの「事前審査」を勧めます。物件探し以前にここで事前審査で落とされれば、簡単に言うとこれ以上物件探しをされても、時間の無駄になってしまいますので、そこでマイホーム購入は諦めてもらいます。
銀行ローンが通らない理由はさまざまです。
- 正社員でない。
- 勤務年数が足りない。
- 個人信用情報に傷がある。
- 自営業で会社の決算内容が芳しくない。
等ですが、やっかいなのが「個人情報に傷がある」パターンです。
これは何かといいますと、以前にカードを延滞したことがあるだとか、自己破産を10年以内にしたであるとか、そういった類の金融事故を起こした方は「個人情報の登録機関」に登録され、銀行やクレジット会社などが本人同意のもと閲覧できる仕組みになっているのです。
例えばマスターカードで延滞されて、個人情報登録されると、どこの金融機関もアウトになってしまいます。不動産営業マンはお客様のローンの可否を確認するために銀行にローンの事前審査を出すのですが、その前には必ず、口頭で「現在、お借り入れはありますか?」や「これまでにカードやローン等で延滞であったり、債務整理したことはありますか?」などという、軽い確認をとります。
お客様はたいてい「ないですよ」「大丈夫です」と答えますが、いざ、銀行に事前ローン審査を打診してみると銀行に「このお客様は当行の総合的判断でローンが否決になりました」ということも、少なくありません。銀行は不動産営業マンには詳しい否決理由は教えてくれませんが、大体は想像がつきますね。「嫁に内緒で借金がある」のです。。。
近年は消費者金融やカードローンなど非常に借金が身近になっており、パートナーに内緒でちょこちょこと借入しているケースがあります。まあ、言えない類の借金ですから、ギャンブルや酒や女でしょう。最近は、借入明細などネットやメールで確認するものが多く、自宅に請求書が郵送されてくることはないので皆さん安心して(笑)借り入れるのでしょうね。
でも、これはマイホームを買うときには非常にやっかいなのです。
何が厄介かというと、否決の結果をご夫婦そろっている時にお伝えするんですが、お互い心当たりがないといいます。それ以外、理由がない人の場合、どちらかが嘘を言っていることになります。これね。どちらかが席を外している一瞬の隙をついて、営業マンはお互いに聞いてるんですよ(笑)。
そうすると大体、「主人に黙って、羽根布団買いました」「嫁に黙ってア●ムのカードで借金しているんです」
などという情報が、わんさか出てきます。
ほんと、怖いですよね。で、結局、夫婦で話し合った挙句
「あの営業マンはローンを通せない出来ない営業だ!」
という、完全な責任転嫁をされて、不動産購入検討終了です(笑)
甲斐ないですわ。。。とほほ。。。
まあ、それがこれから夫婦円満で過ごせる落とし方なら別に悪者になってあげてもいいですけどね^^
僕の人生には全く関係無いですから。
しかしながら、不動産の見込み客が減ってしまうのは個人の営業マンとしては痛すぎます。
これから、購入検討のご夫婦へ。
借金は夫婦の共通認識のもとしてくださいね!あと、内緒にしている方!マイホーム検討の話題が家族で上がった時にドキッとしないように、その時には自己完結で整理できるよう、自分の甲斐性で遊びましょう!それでも、不動産を購入したいという家族から、個別に携帯に電話がかかってくることもあります。まあ、その時は FACE TO FACE で相談に乗って、購入させてあげれる場合もあります。裏技レベルですのでここでブログで書ける話ではありませんが。。。不動産は奥が深いですよ(笑)