漏水のお話し
春が目前に迫ってきましたが、皆さま如何お過ごしでしょうか?
住宅やテナントビルを扱う上で、不動産営業マンの皆様には、お客様から色々な問題点やクレームが入る事があると思うのですが、受けて一番嫌なクレームって何ですか?クレームって数えると切りがないですよね(笑)
- 「中古でマンションを買ったけど付いていると思ってたエアコンが無くなってた」
- 「新築戸建てなのに住んで一カ月もたたないうちにクロスがめくれてきた!欠陥住宅だ!」
- 「せっかく購入した家の隣人がすごい性格が悪い!なぜ教えてくれなかったんだ!」
等々、僕も営業マン時代、考えられない内容のクレームを受けてきましたよ。。。
隣人の性格の事まで言われてもねえ。。。てか、そんな事を俺に言ってくるあんたの性格に問題あるんじゃないの?って正直思ってしまいます。
その中でも最も僕が対処が難しかったのは水漏れ問題です。
ただのパッキンが縮んで水道の蛇口際からちょろちょろととか、配管の継ぎ目が悪くてとかなら目でも確認できますし、簡単に対処が可能ですが、一番厄介なのが、天井からの漏水です。
正直、天井からの漏水は、水の出てきた場所の真上から漏れてるケースなんて稀で、大体はどこかを伝って、高い所から低い所に流れて行って、水のたまり場が天井の漏水箇所に溜まり表に出てくるケースがほとんどです。やっかいなのは基本水は高い所から低い所に流れるんですが、壁に大量の雨水などが吹き付けられると、壁を這って下から上に登ってくるケースもあるのです。
このように、漏水の場所や原因を突き止めるのは非常に困難ではあるのですが、漏水被害にあった当事者からすれば「どうでもいいから、早く直してくれ!!」という事になります。
勿論、水の事ですから、一刻も早く漏水を留めて被害を最小限に食い止めないと取り返しのつかないことになります。
昔、僕が営業マンだった頃、新築住宅を買ってもらったお客様から「異臭がするので来てほしい」と言われて、お伺いしたとき、どうも床下から臭いがするので、床下収納を外して確認した所、床下ギリギリの所まで排水が上がってきてたことがあります。あれには流石にびびりましたね(笑)
業者が床下の下水管を繋いでなかったという有り得ない凡ミスが原因でした。当然、平謝りで、補修も含めて業者にすべて責任もって対処させましたけどね。。。
このように、一歩間違うと取り返しの付かない事になりかねない漏水は原因究明を端折らずにしっかりと対処する事が非常に大事です。付刃のごまかしはご法度ですよ!
内部の対処ではなく、水は外から入ってくるのでどこから侵入したのかを想定して一つ一つ虱潰しに補修する事が一番です。
最近は、便利な世の中になったもので、建物に赤外線を当てて、水道を撮影することもできます。これをやれば一発解決なのですが、費用がかかりすぎます。工事に詳しい専門の業者様なら経験も豊かなので、水漏れの原因となる箇所の大体の予測は付けてくれるので、素人が勝手な判断で対処するよりも真っ先に専門家に相談しましょうね。ともあれ、クレームは逃げると余計に追っかけてきます。野良犬と一緒なので、お客様からクレームの電話がかかってきたときは、うやむやにして逃げようとせず、正々堂々と真正面から立ち向かってください。
そのうちに抗体が出来て、心臓が強くなりますからね(笑)