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不動産の誇大広告について

何年か前の話になるのですが、家のリビングでビールを飲みながらテレビを見ていたら、公園の遊具で子供が怪我をしたというニュースが流れていました。

「あー。危ないなー・・・子供は加減しらんし。ウチの子供も気を付けるように注意しておかないと。」

位の感想で見続けていて、よくよく聴いてみると全国のその怪我をした種類の遊具を撤去するということらしいのです。正直びっくりしました。確かに怪我をした方はお気の毒ですし、今後、注意喚起は必要かもしれません。でも僕らが子供の頃って、ブランコを漕ぎすぎてマックスの所から落ちてしまったり、シーソーの片方に立ってハイジャンプしてみたり・・・子供って好奇心旺盛なので、こういう悪いことだってします。それで怪我をしながら、自分で危険を学んで行くものだと思うのです。

しかし、怪我をしたから、全撤去って・・・ちょっと極端過ぎませんか??

世の中なんでもかんでも行き過ぎが過ぎますよ(日本語おかしいですが、この表現がぴったりなんで。。)。そしたら、子供が木登りしてて、落ちて怪我したら根こそぎ木を切るんか?って話です。。。捉え方はそれぞれだと思うのですが、皆様はどう思われますか?

今回は「不動産の誇大広告」のお話です。

不動産物件の誇大広告について

不動産の広告には様々な規制があります。

確かに一昔前は、電話反響を取るために、有りもしない格安物件をチラシに載せて、いざお客様から電話がかかってくると「申し訳ございません。もうその物件はもう商談が入っておりまして、ご案内することが出来ません。お客様このお近くで物件をお探しですか?お問い合わせ頂いた物件はもう終了しておりますが、お近くに同じくらいの条件の物件がございます!もしよろしければご案内差し上げますので一度ご来店下さい」といって、あの手この手で顧客を誘導し、違う物件で契約までこぎ着けるといった手法がはやった時期がありました。

これはダメです。

いわゆる「おとり広告」「釣り物件」と言うものです。

おとり物件・つり物件

こういうチラシを打つ不動産業者は徹底的に規制しないといけないのですが、それを受けて不動産チラシ全体に焦点をあてられ、不動産業者の物件広告には注意を!的な風潮になってしまったのです。どんどん、悪者扱いされ、ついに「宅地建物取引業法」「不当景品類及び不当表示防止法」で規制され、業界でも自主規制が定められました。

この規制により、不動産広告に記載できる文言が極端に制限されております。

どのような文言がダメかというと、ひどい例を上げると

  • 「広い」・・・何をもって広いのか?
  • 「明るい」・・・どこと比べて明るいのか?
  • 「学校区の表示」・・・変わる可能性がある。差別的な表現
  • 「特選、最高、抜群、稀少」・・・何を根拠に?
  • 「近い」・・・人それぞれに感覚が違う。
  • 「売主に付き手数料不要」・・・当たり前のことは書いてはだめ。
  • 「人気の」・・・誰に?
  • Etc・・・

・・・・・もうね。。。チラシ作れんわ!!!!!(怒)

何回も言いますけど「行き過ぎが過ぎる」んですよ!

行き過ぎが過ぎる!

こんなことまで言い出すと現在、新聞折込に入っている不動産チラシはほとんどアウトです。本当に必要な規制だけを内容を熟考して規制して欲しいものです。何でもかんでも規制すると、何が本当にいけないものか解らなくなりますよね。

不動産業に世間は厳しいのです。

キャベツの大安売り!!のチラシは許せても、中古マンションの大安売り!!は・・・
あらゆるところから叩きのめされます(笑)

電化製品やスーパーのチラシは良くて、なぜ不動産チラシだけこんなにガチガチに規制されるんですかね。。やはり、不動産屋にはまだまだ根強い偏見があるのでしょうか?不動産チラシいじめですよ。

でも、メディアとなると、視点が変わり案外許されたりします。

テレビなら誇大広告が許されるのか

  • 「あんなボロボロの家がこんなおしゃれな収納沢山のデザイナーズハウスに変身するんだー!」
  • 「あんな値段で新築同様、しかも工夫を凝らした設計!すごい!!」

番組名は書かないですが、某テレビ番組見てるとこんなこと許されるのか?と目を疑うほどの誇大広告のオンパレードです。違う意味で「何ということでしょう!!」の連続ですわ。。

不動産は高額なので慎重になるのも結構ですが、もう少し他の業界と公平に見て欲しいなと思う今日この頃です。

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