街の不動産屋さんの日常 ~街と人をつなぐ仕事~
いよいよゴールデンウィーク突入ですね。今年の連休は長いらしく、僕の知り合いのお勤めの方の中には11連休という何ともうらやましい方もいらっしゃるということですが、皆様はいかがでしょうか?
せっかくの大型連休ですので、お休みのお父さんはしっかりと家族サービスをしていざという時のポイントを貯めておいてくださいね!
僕たち不動産業もゴールデンウィークはしっかりと長めにとる業者様も多いですが、「河合哲司 不動産よろず相談所」に至っては休みなしに、書類作成を稼働しておりますので、お休み中もお気軽にお問い合わせ下さいね(笑)
皆様、街の不動産屋さんって普段どんな仕事をしているかご興味ないですか?
ということで、今日は、あまり知られていない「不動産屋さんの日常」について、皆さんにご紹介しようと思います。
一口に不動産屋と言っても、売買専門、賃貸専門、管理業務中心など、いろいろなスタイルがあります。皆様になじみのあるいわゆる「不動産屋さん」とは、賃貸仲介と物件管理を中心にしている、いわゆる「街の不動産屋」です。駅前の店舗などで、毎日、地元の方々をはじめ、転勤や進学で引っ越してくるお客様たちと接しながら、街と人をつなぐお手伝いをしています。
〈朝のスタートは物件チェックから〉
出勤すると、まず行うのは「空室確認」と「物件更新」。
管理している賃貸物件に空きが出ていないか、オーナー様からの連絡が来ていないかをチェックします。インターネットに掲載している情報も、少しでも最新のものにしておかないと、せっかくお客様から問い合わせが来たのに「すみません、もう決まってしまいました」という対応になりかねません。それはお客様にもオーナー様にも失礼なので、毎日欠かさず更新します。
また、朝のうちに清掃スタッフと連携し、空室の室内チェックや共用部の清掃状態も確認します。管理しているアパートやマンションをきれいに保つことも、私たちの大事な仕事の一つです。
〈午前中はお客様対応&案内準備〉
午前中には、インターネットや電話で物件のお問い合わせが入ることが多いです。
「駅近で家賃8万円以内、ペット可の物件はありますか?」「初期費用を抑えたいので、敷金礼金ゼロの物件を探しています」などお客様の希望条件をしっかりヒアリングしながら、物件をいくつかピックアップします。
その後、現地案内の準備をします。内見する物件の鍵を手配したり、現地でスムーズに内覧できるよう車を手配したり、意外と細かい段取りが必要です。
〈午後は物件案内へ出発!〉
午後は、いよいよ物件案内。
お客様と一緒に、候補の物件をいくつかまわります。
「実際に見ると、思ったより広いですね!」「日当たりがすごくいい!」「写真で見たよりも、周辺環境が静かで安心しました」そんな生の声を聞けるのが、この仕事のやりがいでもあります。
中には、現地に行ってみたらイメージと違ったり、逆に「ここに住みたい!」と即決されるケースもあります。
どちらにしても、お客様が納得するまで付き合うのが私たちのスタンスです。何件も案内した末に、「今日は決めきれないのでまた考えます」と言われることも珍しくありません。焦らず、押し付けず、丁寧に。
〈契約業務と事務作業も重要〉
物件が決まったら、次は契約手続き。
重要事項説明書(いわゆる「重説」)を作成し、契約書を準備します。この書類作成がまた細かい。賃貸借契約書一式はもちろん、火災保険の案内や、入居にあたっての注意事項など、ミスがないよう何度も見直します。
最近は、IT重説(オンラインで重要事項説明を行うこと)も増えてきました。リモートでのやり取りに慣れている若い世代のお客様にとっては、オンライン契約が好評です。ただし、説明すべきポイントは対面と同じなので、事前準備はしっかりと行っています。
〈管理業務の日も〉
別の日には、管理物件の巡回や、オーナー様との打ち合わせに出ることもあります。特に築年数が経っている物件だと、リフォーム提案や設備交換の相談も頻繁にあります。
「このエアコンはそろそろ替え時ですね」「インターホンをモニター付きにすると、若い世代にも人気が出ますよ」といった具合に、オーナー様に提案し、空室対策を一緒に考えます。
また、入居者様からの設備トラブル対応も重要です。
「お湯が出なくなった」「エアコンの調子が悪い」といった連絡があれば、すぐに業者手配。迅速に対応することで、入居者様の満足度を高め、退去防止にもつなげています。
このように不動産屋の仕事は、物件を紹介するだけではありません。毎日の小さな積み重ね――物件情報の更新、現地確認、丁寧な接客、書類作成、管理業務――そのすべてが、誰かの新しい生活を支えるためにあります。「いい部屋が見つかりました。ありがとうございました!」「この街に引っ越してきてよかったです」そんな言葉をいただけるよう日々、業務に精進し、これからも一人ひとりのお客様に寄り添いながら、街と人とをつなぐ架け橋であり続けるような仕事。それが「街の不動産屋さん」の日々のお仕事です。