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好きなことより得意なことを仕事にするほうがいい


ゴールデンウィークも終わり、仕事モードに切り替わり、日々の喧騒が戻ってまいりました。私も休み明け、溜まった不動産重要事項説明書と不動産売買契約書の作成をこなしつつ、日常生活に徐々に頭と体を戻しつつある今日この頃、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか?
せっかく頂いたお仕事、終わりのない毎日の事ですから、どうせやるなら嫌々やるより、ストレスなく仕事に取り組みたいですよね。
「好きなことを仕事にしよう」
これは多くの人が一度は聞いたことのある言葉です。確かに、自分の情熱を注げることを仕事にできれば理想的です。しかし、現実には「好きなこと」と「仕事として成り立つこと」は必ずしも一致しません。
私は、「好きなこと」よりも「得意なこと」を仕事にするほうが、長期的に見て幸福度も安定性も高いと考えています。今回はその理由について、掘り下げてお話しします。
多くの場合、私たちは「好きなこと」を趣味として楽しんでいます。音楽が好き、絵を描くのが好き、ゲームが好き…。それはあくまで「自分のための時間」であり、評価や結果を求められない自由な領域です。しかし、それを仕事にした途端、状況は一変します。納期があり、クライアントがいて、報酬が発生します。「楽しいからやっている」のではなく、「やらなければならないからやる」に変わるのです。好きだったことが、義務やプレッシャーによってだんだんと「消費」され、いつしか「好きだったはずなのに、今はもう楽しめない」と感じるようになる人も少なくありません。
一方で、「得意なこと」は自分にとって自然にできること、他人よりも優れている分野です。努力や経験を重ねることでさらに磨かれ、成果も出しやすい。人からの評価も得やすいため、自己肯定感も上がります。得意なことは、自分の「武器」になります。例えば、文章を書くのが得意な人がライターになる、数字に強い人が会計職に就く、論理的思考に長けた人がエンジニアになる…。それは自分の特性に合った道を選ぶことでもあり、無理なく力を発揮できる環境に身を置くことができます。
人には「努力の成果が出やすい領域」があります。それが「得意なこと」です。

ある人にとって苦痛でしかないことも、別の人にとっては自然にできてしまう。そうした自分の強みに注目し、それを仕事として活かしていくことで、キャリアは安定し、成長のスピードも速くなります。もちろん、はじめから大きな成功を得られるとは限りません。でも、得意なことであれば学習コストが低く、工夫や改善が楽しく感じられます。やがて、その分野でのプロフェッショナルになれる可能性も高まります。

では、「好きなこと」は捨てるべきかというと、そうではありません。
むしろ「好きなこと」は、趣味や副業として続けるのが最適です。自分のペースで楽しめ、他人に評価されることなく自由に表現できるからこそ、その「好き」は長続きします。好きなことを副業にすることで、やがてそれが本業になる可能性もゼロではありません。ただ、それはあくまで「得意なこと」と「好きなこと」が一致したときに成立する話です。
不思議なことに、人は「できること」や「結果が出ること」に対して、だんだんと愛着や誇りを感じるようになります。つまり、最初は「得意だから選んだ」仕事が、続けていくうちに「好き」になっていくケースも多いのです。
(成果が出る→評価される→もっと頑張りたくなる→さらに得意になる)この好循環の中で、やがてその仕事が「やりがい」や「喜び」をもたらす存在へと変わっていきます。
「好きなことを仕事にする」ことは一見キラキラした理想に見えますが、それがすべての人にとって最適な選択とは限りません。むしろ、自分が無理なく成果を出せる「得意なこと」を仕事に選び、その上で「好きなこと」は自由な形で残すこと。これが、無理のないキャリア形成と長期的な幸福につながると私は思います。自分を客観視し、どこで勝負するかを見極めることが、人生の充実度を大きく左右します。ぜひ、「好き」だけにとらわれず、「得意」という視点から、自分の可能性を探ってみてください。
かくいう私も、不動産の重要事項説明書や不動産売買契約書を作ることが、けっして「大好き」とは言えませんが、自分の性格上向いていますし、「得意」だと感じております。
これからこの「得意」が「大好き」になるまで、皆様のお役に立てるよう日々精進していきたいと思います。

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