河合哲司 不動産よろず相談所

不動産仲介営業をこれから目指している方へ

今日はこれから就職活動する方や、転職をお考えの方で不動産仲介営業を目指している方にとっては夢も希望も無いお話を書きます。

これからこの業界を目指そうとしている人は不動産の営業職ってどんなイメージをお持ちですか?

まあ、簡単に言ってしまうと、若くして贅沢が出来ると言うのが一般的なイメージじゃ無いでしょうか?
はい。まあ、大体は当たってます。

大手不動産会社の固定給ベースの多いところは別にして、コミッション率の高い不動産会社では20代で1000万円の年収を取る営業マンは珍しくありません。だだ、上記の「頑張ったら頑張っただけ儲かる」ってどの位の頑張りを想像してますか?人間って自分の想像出来るしんどさでしか物事を計れないですよね。

口では皆、面接でこう言って入社してくるのです。はっきり言って、こんなこという奴は半年程でおさらばです。本当の「実力成果主義」というものが理解できないから、こんなままごとのような歯の浮いたセリフが出るのです。

数字がすべての世界です。

残業?そんなもん数字が上がってたらしなくていいですよ。ちゃちゃと帰って彼女とデートでもして下さい。数字上がってなくて、いつまでも帰社できない奴がだらだら仕事してても、それは残業ではありません。ただの残務です。「残業はいくらでもやります!」って胸張って言う奴には「そんなアピールはええから、淡々と数字上げてくれ。」と言われるのがオチです。勿論、残業代なんて出ません(笑)

「休日返上で頑張ります!」っていう人も同じです。そもそも、休日なんて、数字上がってない奴には主張する権利なんて無いですよ。人間扱いされないのですから。こうやって「数字」と「クレーム」に潰されて心身共に疲弊して退社していくのです。

入社当時と同じ人間とは思えないほどのテンションの下がり具合です。

後、超体育会系ですので、叱責罵倒は当たり前。

身の毛もよだつような吊るし上げ朝礼、終礼や課によっては朝6時からランニングさせられたりもする会社もあります。僕が新卒で入社した時に同期の人間が20人程営業に配属させられましたが1年後に4人しか残っておらず2年後には僕1人になってましたよ。

まあ、こんなリアルなバトルロワイヤルの世界です。

まあ、全部が全部では無いでしょうが、僕の経験上、殆どの不動産業者がブラックです。というか「漆黒」です。有給や残業がどうのとか、労働基準法がどうのとか異国の世界の話に聞こえますよ(笑)
まあ、自分自身が本当に根性座っているか、口先だけの人間かを知りたいのであれば一度経験されてもいいかと思いますよ。

「実力成果主義」って募集要項に書いている会社に魅力を感じる人も多いかと思います。

ただ、実力があればその人にとって魅力ですが。。。実力がなければ。。。「実力成果主義」って皆さんが思っているより残酷ですよーーー。それでも、「お金のために頑張ります!」というのであれば止めませんが。