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フルコミッションの営業マンの管理にはご注意を② 

昔、フルコミッションの会社に勤めていた同僚の話ですが、その会社は僕も良く知っている社長さんでとても気のいい方でした。同僚がその会社に入社した頃に既に部長として働いていた加藤(仮名)氏。

フルコミッションの営業管理

もちろん部長と言ってもフルコミッションなので肩書だけですが、とにかく人脈も広く、特に不動産業者への事業用の土地を卸すことを得意としておりました。気のいい社長も加藤さんの事をものすごく信頼し、「加藤の言う事は全て正しい!」と思う位、ご心酔でした。それから何事もなく月日が過ぎ、その同僚が朝の日報をチェックしていた時、横で社長と加藤が何やらごにょごにょと話をしているのでした。

聞き耳を立ててみると

  • 社長
    「加藤君。2か月前に君の知り合いの業者から買った建売用地あるよね。あの決済まだかな?」
  • 加藤
    「すいません。社長。僕も急かしてはいるんですが、なにぶん、多忙な方なのと、今回の取引は売主業者の懇意にしている方が地権者で中間省略売買(注1)なもんでそこでの調整を今図っているとの事で。。ごめんなさい。再来月の末頃までには確実に出来ると言っておりますのでご心配なく。」
  • 社長
    「そうかー。今回相場よりかなり安く買わせてもらっているからあまり無理は言えんし、加藤の顔で買わせてもらってるからなー。ただ、相手が忙しいという事で、持ち回り契約(注2)だったので、ご挨拶兼ねて連絡でもしておこうかなあ。」
  • 加藤
    「そうですね。名刺もお渡ししているので、ご都合のいい時にご連絡して頂いてもいいかと思いますよ。ただ、非常にご多忙な方ですので新幹線や飛行機に乗っている時はお出にならないので、なかなか電話に出ないと思いますよ。」
  • 社長
    「そうかそうか。わかった。加藤からもくれぐれもよろしく伝えておいてくれな。」
  • 加藤
    「はい。了解致しました。」

その後、何日かして社長はその業者の携帯電話に連絡して、取引の件や決済場所、日時等の打ち合わせを済ませ、新たな案件も貰いました。多忙なため、その案件についても加藤氏を通じて持ち回り契約でお願いしますとの事でした。その案件もとても安く、建売の戸数も10個ほど取れるので、社長は上機嫌だったそうです。
その後、加藤氏から資料を貰い、社長はとても気に入って加藤に手付金と印鑑の付いた重要事項説明書と契約書を持たせて東京まで契約に行かせました。
ここまでは前回の契約と同じです。

次の日、待てど暮らせど加藤は出社してきませんでした。

そこから一週間、何の音沙汰もなく連絡も無し。相手の業者も連絡繋がらずで、慌てて会社の代表電話に電話すると「この電話は現在使われておりません。」
土地の登記名義人に連絡すると、「その土地は相続させるので売る気なんてないし、不動産業者と契約した覚えなんてありません」と言われ・・・・

気付いた時にはもう遅いですよね。。。
そうです。手付金パクリ詐欺にあたのです。
最初から架空の売り土地をチラつかせ、中間省略者もでっち上げて、架空の名刺に書いた仲間の携帯電話。
もう完璧な手口だったそうです。
被害総額3600万円。。。

手付金パクリ詐欺

まあ、信用する社長もお人よし過ぎるかとは思いますが、その詐欺師、加藤の懐の入りようも半端ではないです。やはりこの業界は海千山千の人間が多いので、現金の取り扱いにはくれぐれも注意しましょうね(笑)特に持ち回り契約は要注意です。もし持ち回り契約をするときは、自分自身が必ず行くようにしましょう!

PS.
この加藤氏。。。当然パクられましたよ(笑)一年後に。
他の会社でも同じような事をやってて、複数の被害届が出ておりました。
全部で一億近くパクったんやないですかねー。。
これを見ている不動産業者の社長さんも用心してくださいね^^;

(注1):売主AがBに売却し、登記をせずにBがCに売却。お金の流れはA→B→Cとなるが、登記は省略し、A→Cに直接移転する取引の事。
(注2):売主・買主が契約に同時に立ち会わず、先に仲介業者が買主に重要事項説明書と契約書に印鑑を突かせ手付金を預かり、後日売主の所に行き、捺印を貰い、手付金を渡す契約行為の事。

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